事例5:幼少からの聴覚障害
事例1とよく似たケース。
学生時代は補聴器なしでも過ごせていたが、 教室での席はいつも一番前でないと聞こえなかったとの事。
学校の記録、通知簿もなく、恩師達もすでに他界されていた。
障害者手帳取得も20歳を過ぎてからであり、 20歳前から障害があったと証明する事が困難だった。
ちなみに、一番古い受診記録のある時点では、 保険料納付要件を満たしていなかった。
解決方法
ご兄弟さんも難聴であることが判明した。
よって遺伝性の難聴であると強く疑われており、ご兄弟さんの障害者手帳のコピーと戸籍を添付し、 遺伝性の可能性があるとの状況証拠を提出。
また、市販の補聴器を一時的に使用した事があるとの事。
その補聴器を実家で探してもらった。
補聴器は既になかったが、その補聴器の箱が出てきた。
その補聴器の型番からいつ流通していたものかを証明し、 患者さんが20歳の時にはすでに流通しておらず、それが有力な証拠となって20歳前で認定された。
現在は2名の証言をにより、 20歳前の初診日証明として取り扱ってくれますので、ここまでする必要はありません。