大腿骨骨頭壊死の事例集
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ステロイドの副作用のケース
年齢:49歳
地域:大阪府
病名:特発性大腿骨骨頭壊死
結果:3級の障害厚生年金
ステロイドの長期服用で大腿骨の骨頭が壊死する事がありあす。
この方は皮膚筋炎を患っておられ、その治療にステロイドを服用されておられました。
皮膚筋炎の治療により大腿骨骨頭壊死になったので、相当因果関係ありという事になります。
皮膚筋炎の初診日を障害厚生年金に初診日として申請しました。
原因不明のケース
年齢:38歳
地域:大阪府
病名:両特発性大腿骨骨頭壊死
結果:3級の障害厚生年金
この方の場合は、ステロイドを服用していたという事実もなく、原因不明でした。
このような場合は、股関節が痛み出して初めて受診した日が障害年金上の初診日となります。
幸い、厚生年金期間中に初診日がありましたので、人工関節で3級が認定されました。
遡及請求ができたケース
年齢:38歳
地域:大阪府
病名:両特発性大腿骨頭壊死
結果:2年遡って3級の障害厚生年金
特発性でしたので、発病後すぐに人工関節の手術を受けておられました。
初診日から1年半経過する前に人工関節の手術を受けた場合は、その手術日が障害認定日になります。
手術してから2年しか経過しておらず、カルテが残っていますので、手術日の診断書も添付して、2年前に遡って認定されました。
人工関節にしていないケース
年齢:58歳
地域:愛知県
病名:両大腿骨骨頭壊死
結果:3級(年額96万円)受給
自己免疫性肝炎の治療でステロイドを長期間使用されており、それが原因で大腿骨骨頭壊死になられておられました。
人工関節の手術ができればいいのですが、自己免疫性肝炎の影響もあり、手術が不可能でした。
関節の状態を確認しますと、可動域は半減までは減少しておられませんでしたが、筋力が半減となっておられました。
両股関節の筋力が「半減」との事ですので、3級に該当していると訴えました。
結果、3級が認められました。
遡って357万円支給されたケース
年齢:53歳
地域:京都府
病名:皮膚筋炎からの大腿骨骨頭壊死
結果:遡って357万円支給
皮膚筋炎の治療でステロイドを使用されており、その副作用で大腿骨骨頭壊死になられておられました。
皮膚筋炎の初診日が、障害年金の初診日になります。
そこで、皮膚筋炎の初診日を調べましたところ、カルテがすでに廃棄されていました。
ただ、特定疾患という制度がある時代でしたので、その申請書のコピーを保健所から手に入れ、それを証拠に申請しました。
その結果、無事に初診日も認定され、遡って357万円支給されました。